歌唱力
技術:★★★★☆☆☆
個性:★★★★★☆☆
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委員会コメント
いやもう8割がたロブ・ハルフォードですよね。間違いなく日本で一番ロブに近い男です。
ハイトーンだけに限定すれば少なくとも現在の年老いたロブは凌駕しています。
冠は小学生時代のプロレス・ブームの頃にロード・ウォリアーズの入場テーマであったBLACK AABBATHの『Iron Man』でメタル童貞を奪われたものの、当時主に聴いていたのは普通に歌謡曲であった。
中学生時代になるとハードロック・ブーム全盛を迎えVan HalenやMötley Crüe、POISONなどのLAメタルにどっぷりと浸かる。そしてこの頃にエレキギターを始める。
高校では軽音楽部に所属し、元々はギターでバンドを始めたが、当時の女性ボーカルが脱退したのをきっかけにボーカルをとるようになった。しかし、この頃は現在のようなハイトーンはまったく出せなかったそうだ。
転機は大学生になり自動車免許を取得してからだ。
一番影響されたアルバムであるJudas Priestの『Painkiller』のCDを車内でガンガンにかけながらロブ・ハルフォードになりきり奇声を発しまくった。それを繰り返す事であのハイトーンが完成したのだ!
そして新たなバンド『So What!』を始動しメジャーデビューするも鳴かず飛ばず。その後もしばらくは頑張ったもののバンドは解散してしまうが、紆余曲折を経て苦節20年ついに『THE冠』としてブレイクを果たすのだ。
冠のヘッドボイスはハンパ無く、日本屈指のシャウターと言える。SEX MACHINEGUNSとのコラボの『SEX冠』でもフロントマンとしての存在感を十分に発揮している。声質も良いのだが、残念ながらチェストボイス域の高音の不安定さもハンパ無い。ミドルボイスをしっかりと習得しこの点さえクリアできれば日本のメタルボーカリストとして屈指の存在となれるであろう。
既にアラフィフである冠、今後の更なる活躍にはハイトーンの維持が不可欠である。しっかりと喉のケアをして頑張っていってもらいたい!