歌唱力
技術:★★★★☆☆☆
個性:★★★★★★☆
↓判定基準についてはこちらをご参照ください。
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音楽的バックグラウンド
二井原は中学校1年生の時のクラスメートからの『バンドやろうや』から緩やかに音楽に目覚めることになる。半ば強引にベース担当にされながらも、さっそくベースを購入し報告すると、この級友は冗談半分であったらしくバンド結成は実現しなかった。しかし、その後ほどなくして姉の影響でアコースティックギターを始め、中学校3年生の時にはそこそこ弾ける程度になっていた。
高校生になると軽音クラブに入りギターの弾き語りしたところ、石原愼一郎(シャラ)に出会いバンドを組む事となる。担当はベースボーカルであった。
軽音のメンバーとバンドを結成し文化祭を目指しボーカルとなる。そしてこのバンドでの初スタジオ練習で二井原がボーカルに目覚めることとなる。またバンドメンバーもシャウトや声の高さに驚くこととなる。
本人が言うには発声については小学3年生からやっていた剣道のお陰だそうだ。剣道の気合いにより腹式呼吸が鍛えられシャウト、そしてビブラートまで出来るようになったとのこと。(シャウトは理解できますが剣道でビブラートまで出来るってのは眉唾ですねw)
高校3年生になるとオリジナルバンドを始める。これがあの伝説のバンド『EARTHSHAKER』の誕生である!
『えっ?』と思った方もいるかもしれませんが、実はアースシェイカーの初代ボーカリストは二井原だったんです。ちなみに当初は完全オリジナルではなく洋楽コピーもしておりRUSH、Van Halen、UFO、SCORPIONSをやっていた。
いーかげん長くなってきたので端折るが(言い切った!?)紆余曲折ありLOUDNESSのボーカリストとなり日本を飛び出し世界で活躍する事となるのだ!
歌唱スタイル
日本のHR/HMバンドで唯一世界的に成功した『LOUDNESS』のボーカリストを務めた二井原実。しかし技術的には凡庸であった・・・ただ一点凄まじいハイトーンの持ち主であったことを除いては。
二井原は高音域での歌唱に特化したボーカリストだが得意の声域でも音程が甘く、また歌いまわしも雑だ。しかしそれでも高音域が主体でアグレッシブな歌唱を求められるヘヴィーメタルというジャンルでは打ってつけの人材だった。EARTHSHAKERを脱退した後はR&Bにも在籍しておりオーティス・レディングやジェームス・ブラウンを敬愛している。ハードロックではロニー・ジェイムス・ディオの大ファンであることは有名だが、本人曰く一番影響を受けたボーカリストはLed Zeppelinのロバート・プラントだそうだ・・ただ、二井原はLed Zeppelinをコピーした事があるわけではなく、ロバート・プラントの歌唱をイメージして歌っているとのこと。だが、実際にはLOUDNESS初期はRUSHのボーカルのゲディ・リーのフォロワーというのが妥当であろう。
声質は強引にハスキー成分を混ぜ込んだ攻撃的な歌声で、まさに鋼鉄を叩いている音のような声質である。必ずしも良い声とは言えないが、珍しい声質でそれだけでオリジナリティーを持っていると言えるほどだ。
とにかく普段の話声から尋常ではない高さである。家族全員(父、母、姉、弟)が甲高い声の持ち主だそうだ。二井原は164cmとかなり小柄であり、この事からも生まれつき短い声帯の持ち主だという事が分かる。そのため高音には強いが低音にはめっぽう弱い。
委員会コメント
二井原は現在も精力的に活動しており第6期『LOUDNESS』と『X.Y.Z.→A』の2つのバンドで頑張っている。
一時期は喉を傷めて歌えないほどになったが、発声を一から整え見事にカムバックを果たした。以前のようなハイトーンは出ないが安定感がかなり増している。
もう60歳も近い年齢となったが、今後もぜひ頑張ってほしい!
二井原実は小さな巨人です!
関連情報
↓EARTHSHAKER2代目ボーカリストの西田昌史の記事はこちら。