歌唱力
技術:★★★★★☆☆
個性:★★★★★★★
↓判定基準の詳細についてはこちらをご参照ください。
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委員会コメント
香港…いやアジアで絶大な人気を誇ったロックバンド『BEYOND』をご存じだろうか。
1990年代前半には日本でも音楽活動をし、これからと言う時に当時のリーダーでありギターボーカルだった家駒(ウォン・カークイ(日本での愛称はコマ))が亡くなってしまった不運のバンドである。
死の原因はあの伝説のバラエティー番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』での収録中にセットから落下し床に頭を強打したためだった。
日本人として、遥々海外から日本で頑張ってくれた優れた歌手を埋もらせるわけにはいきません。今回は一人でも多くの方に家駒とBEYONDの魅力を伝えられたらと思います!
まず、ある程度の年齢の方になら『進め!電波少年』のオープニングテーマはすぐに頭に浮かぶだろう。そうそう、あのドラゴンボールの神様の家みたいなオープニングだ。
実はその曲こそBEYOND、そして家駒が作曲し歌っていた曲『The Wall 〜長城〜』なのだ。
どうだい、なかなか良質のロックだろう?
そしてBEYONDの代表曲である『遥かなる夢に 〜Far away〜』も紹介しないわけにはいかない。
とりあえずPVのチープさは置いておいて、この曲も分かる人には分かるのだが、テレビ朝日の番組『驚きももの木20世紀』の2代目エンディングテーマに使われていた曲なのだ。ちなみに1代目では同曲の広東語版が起用されている。日本語版も広東語版も双方大変に優れた歌詞であるので興味ある方はネットで検索検索!
これで家駒がどれだけ優れた音楽家であったかが分かっていただけただろう。
さて、家駒の歌唱力についてだが、技術というよりは個性優位型だ。
特筆すべきはその声質で、それだけでもロックとして完成されており、そのハスキーで情熱的な声質と独特の切ない歌い回しでリスナーの心を震わせる事ができた唯一無二のボーカリストであった。
↓こちらの『くちびるを奪いたい』も紹介しておこう。
どうでしたか?この曲だと日本語のイントネーションに若干の違和感がありますが、ポップでキャッチーな中々の良曲ですよね。今のJPOPでカバーしても結構いけるんじゃないでしょうか。
実はBEYONDは家駒の亡き後も活動を継続し本国の香港はもちろんのことアジアではかなりの人気がありました。残念ながら現在は活動を休止していますが、今でも『遥かなる夢に』の広東語版である『海闊天空』は国歌級の曲として香港では歌い継がれています。
ちなみに、あのXのYoshikiも香港で『海闊天空』をピアノでオーケストラと共演しています。興味ある方はYouTubeで観る事ができますので以下で検索してみて下さい。
➡Yoshiki BEYOND
BEYONDにはまだまだ名曲がたくさんあります。今回の記事でひとりでも多くの方が彼らの音楽に興味を持ってくれる事を切に願います。
我々は黄家駒を忘れない!