歌唱力
技術:★★★★★☆☆
個性:★★★★★★☆
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委員会コメント
松たか子は良い歌手である。
歌唱技術はそれほど高いわけではないが、その人を癒す力のある声質は天性のもので、それだけでも歌手として十分な素質を持っていると言える。
映画『アナと雪の女王』での劇中歌『Let It Go ~ありのままで~』は色んな意味で話題になりましたね。
今更な事ですが、松たか子が『レリゴー』の生歌を披露しなかった理由は『役を大切にしているから』でも『契約でMay Jしか歌えない事になっている』訳でもなく、単純にあのキーでは歌えないからです。
松たか子が歌うには半音下げでも無理で最低でも1音以上は下げる必要があると思います。これまでの松たか子がリリースしてきた楽曲から考えてもあり得ないキーの高さなわけです。
松たか子よりも声域の広いMay Jですら、オリジナルキーで歌い切れる実力がありがなら基本的には自分の適正キーに併せて半音下げで歌っているくらいですからね。
松たか子版『レリゴー』は制作サイドとディズニーのビジネス上の理由でスタジオ音源が相当にいじられて当の歌い手本人が歌えないレベルの仕上がりになってしまった、言わば『幻の曲』なのです。
出演オファーが殺到しても歌いたくても歌えないという事情の松たか子も気の毒だったと思いますが、何よりもこの件で被害を受けたのはエンドソングを担当したMay Jではないでしょうか。
いくら歌唱技術の高いMay Jでも『幻の曲』と比較されてしまったらそりゃ堪らないですよ。
そもそも個性(声質)が売りの松たか子とどちらかと言うと技術が売りのMay Jを比較するのもおかしな話で、まるで『リンゴとアボカドはどっちがおいしいか?』と言っているようなものですからね。
繰り返しになりますが、あの曲はまぼろしなんです。
もし比べるなら、対象はMay Jではなく初音ミクだと思います。(笑)
あ、最後に念のためですが、今回はMay Jでも初音ミクでもなく松たか子の歌唱力評価ですからねー。(^^;