歌唱力
技術:★★★★★★★
個性:★★★★★★☆
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委員会コメント
久保田利伸以前にもブラック・ミュージックをやっていたアーティストはたくさんいるが、現在の日本R&B界の隆盛に最も貢献したのは間違いなく久保田である事は誰もが納得する事実だろう。
久保田の何が凄いって、未だに現役であり、その歌唱力は衰えるどころか今もなお進化し続けている事だ。
さすがに声の艶は若い頃よりは衰えてはいるものの、甘く伸びのある声、リズム感と音程感の良さ、アップテンポもバラードも高いレベルでファンキーに歌いこなす才能は今でも日本人離れしている。
元々は野球少年だったが中学生の頃にスティーヴィー・ワンダーに衝撃を受けて音楽に目覚め、いまもなお敬愛しているほどに影響されたそうだ。
久保田の普段の英語での会話にはあきらかな日本語訛りがあるが、彼の曲を聴きソウルトレインに出演するきっかけを作ったプロデューサーが久保田を日本人だとは思っていなかったくらいにアルバム制作では英語も頑張っている。
もちろん発音矯正のスタッフがチェックし制作されているわけだが、それでも非ネイティブがたとえ一瞬でもネイティブをだませるほどの歌を歌えるなんて相当に凄いことだ。しかも相手は一流のプロデューサーですからね。さすがレジェンド!
しかし、久保田には日本語での歌唱が一番ハマっている。
日本人離れしている久保田だが、それでも日本人特有の喉に力を加える癖がある。その発声の癖に絶妙なファンキーさを加味し日本語に乗せる事で久保田の魅力が増すのである。黒い黒い言ってもやはり黄色い人なのだ。
久保田利伸は超一流のボーカリストであり『限りなく黒に近い黄色』である!
松崎しげるの次に。(そりゃしげるに敵うわけないよね)