歌唱力
技術：★★★★★★★
個性：★★★★★★☆
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委員会コメント
スイスの国民的ハードロックバンド『GOTTHARD』の初代ボーカリストのスティーヴ・リー。
GOTTHARDは日本では決して有名なバンドとは言えないがスティーヴは超絶に上手いボーカリストだった。
残念ながら2010年に不慮の事故で他界してしまっている。
スイスというお国柄もありスティーヴは英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語の4か国語を流暢に話すことができた。
複数の言語を使えるというのは歌唱力に良い影響がある。なぜなら様々な発音ができるわけで口や舌そして喉が器用になるのだ。同様に、様々な発音を聴き分ける良い耳も養われる。
スイス人が全員歌が上手いとは言わないが、複数言語の習得は音楽的にはメリットが大きいのは事実だ。
スティーヴは様々な一流シンガーに影響されたが、特にBon Joviのジョン、Aerosmithのスティーヴン・タイラー、Whitesnakeのデイヴィッド・カヴァーデイルの影響が色濃く歌唱スタイルと声質に反映されている。
声質で若干好みが分かれると思うが、正確なピッチと柔軟な声帯のコントロールによる低音から高音への抜けの良い歌唱は世界でもトップレベルであった。
アメリカをバイクで旅行するのがスティーヴの長年の夢だった。
ガールフレンドとバンド仲間そしてバイク仲間の総勢21人でその夢を果たしていた正にその最中に事故は起こった。
途中雨に降られ雨宿りしている所にスリップしたトラックが突っ込み停めていたバイク数台を吹き飛ばした。その中の一台がスティーヴに直撃した。即死だった。
こんな痛ましく悲しい事があって良いのだろうか。
あれから幾年も過ぎたが、筆者はいまだに彼の歌うバラードを聴くと悲しい気持ちになる。いや、特にファンだったわけではないのだが、それでも無性に悲しくなる。本当に惜しい歌手を亡くした。
スティーヴ・リーは世界トップクラスの歌唱力を誇る本当に良いボーカリストでした！R.I.P.
