歌唱力
技術:★★★☆☆☆☆
個性:★★★★★☆☆
↓判定基準の詳細についてはこちらをご参照ください。
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委員会コメント
GARNET CROWは2013年に解散している。秀逸な楽曲も多く商業的にもそれなりだったのだが、マイナー感があるバンドなのは否定できない。
世代にもよるが、一般的には『あぁ、コナンの歌の?』みたいな感じだろう。
それもそのはず名探偵コナン関連のタイアップだけで11曲も担当しているのだ。いくらなんでももう少しプロモーションの仕方を考えるべきだったと思いませんか?w
中村は幼少の頃よりエレクトーンやピアノを習っており音楽的素養はあったが、音楽はあくまで趣味としか考えていなかった。
しかし、ガネクロを組む事になり作曲を担当しデモとして歌っていた流れで他に歌う人もいなかったことからそのままボーカル担当となっている。
そもそも歌手志望でなかったため訓練という訓練もしてきていない事もあり、テクニックがあるタイプの歌手ではないが逆にその素直な歌唱が魅力となっている。
歌唱は不安定な事も多いが、切なさを含んだ声質は素晴らしく、低音・中音・ファルセットすべての声域で魅力を発揮している。天性の素質だけで聴かせる事ができるボーカリストと言えるだろう。
また、ガネクロの歌詞には宗教的な単語なども散りばめられているが、そのような楽曲も朴訥な歌唱で違和感なく歌いこなしてしまうのは中村の特異な才能だろう。
その声質はしばしば『唯一無二』と称されることもあるが、実はポケットビスケッツの千秋も同質の声を持っている。しかし、いずれにせよ貴重な声である事に変わりはない。
また、中村の歌唱の低音部分に中島みゆきを彷彿とさせるものを感じたが、調べたところ本人が憧れの歌手のひとりとして挙げているので影響を受けている事は間違いないだろう。
先述の通りGARNET CROWは既に解散してしまっているが、中村由利の切ない歌声を切望するファンは未だに多い。
是非ともなんらかの形でカムバックをしてほしいものだ。
↓今回の判定会議で改めて聴きましたが、ホント良いバンドですね~。