ボーカル☆レーダー

あの歌手は歌が上手いの? プロ歌手の歌唱力が分かるサイト

歌唱力 of 宮本浩次(エレファントカシマシ)

 

歌唱力

技術:★★★★★★☆

f:id:sanryuvocalist:20181120094249p:plain


個性:★★★ 

f:id:sanryuvocalist:20181120094606p:plain

 

↓判定基準についてはこちらをご参照ください。
www.3ryuvocalist.online

 

 

音楽的バックグラウンド

エレカシの宮本浩次は実はかなりの音楽エリートです。

そもそもエレカシよりはるか昔の小学校3年生から5年生までNHK 東京放送児童合唱団(現・NHK東京児童合唱団)に所属しており『みんなのうた』でソロデビューもしている。

ちなみに『はじめての僕デス』という曲でYouTubeでも聴くことができます。

そして2017年にはエレカシとして『風と共に』という曲でふたたび『みんなのうた』で放送されている。これは、まるで子供の頃の思い出の場所に帰って来られたようで、宮本も相当に感慨深かったそうだ。

 

幼少の頃はクラシックを聴いたり、歌謡曲も好きで特にジュリー(沢田研二)に憧れたいた。

宮本の好みの音楽はTHE ROLLING STONESやLed Zeppelin、The Doorsなどのロックが好きなのかと思えばStevie Wonder、Sly & The Family StoneそしてBob Marleyも好きだったり、J-POPでもRCサクセションをはじめ様々なスタイルのアーティストを好きと言っていたりするので比較的ジャンルに隔たりなく音楽を吸収してきたようだ。

 

歌唱スタイル

基本的には朴訥ともとれるシンプルな歌唱スタイルです。敬愛しているThe Doorsのジム・モリソンの影響もあり曲によってはシャウトを多用したり荒々しく歌ったりと無茶苦茶に歌っているように聞こえるかもしれませんが、発声レベルは高く歌唱もしっかりしています。

歌唱力を誇示するようなスタイルではないというか、そもそも本人は上手く見せようとかそういう次元で音楽をやっていないため、あまり気付かれないのですが意外と難しい事をしていたりします。器用にコブシも入れてきますし、シャウトひとつとっても喉が開かれておりクォリティは高めです。声は細めですが。

男性なら試しにエレカシの曲を歌ってみれば分かると思うのですが、ボイトレ経験などが無い方にはなかなか難しいと思います。特にミドルボイス域周辺は最低限喉を開く事ができないと話になりません。喉を絞めた細い声なら誰でも出せるんですけどね。

また、宮本はファルセット(≒裏声)も得意で楽曲中でhihi域とか平気で超えてきます。この点は歌が上手い下手では無いのですが、少なくとも発声が整っていないと出せない領域です。 

 

ちなみに、秦基博の記事でも書きましたが、彼の発声は宮本をお手本としているのは間違いないと思います。ミドル域の発声がそっくりです。(秦はアマチュア時代にエレカシのコピーバンドもやっていた)

 

委員会コメント

宮本浩次。

勘違いしている方もかなりいると思いますが『こうじ』じゃないんですよね。『ひろじ』なんです。

宮本は歌手としてももちろん実力がありますが、作詞作曲を含めたら、そりゃもう本当に類まれなる才能の持ち主ですね。しかし、そんな才能を持ってしてもエレファントカシマシは低迷期や契約解除など本当に苦労をしてきたバンドだ。

現在では安定した実派バンドとしてのイメージも定着しており、今後さらに正当な評価が得られことであろう。

宮本浩次、素晴らしいボーカリストです。

 

関連情報

www.3ryuvocalist.online