ボーカル☆レーダー

あの歌手は歌が上手いの? プロ歌手の歌唱力が分かるサイト

歌唱力 of ささきいさお

 

歌唱力

技術:★★★★★★☆

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個性:★★★★★★☆

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↓判定基準についてはこちらをご参照ください。
www.3ryuvocalist.online

 

 

音楽的バックグラウンド

ある時は『アニメソング御三家』のひとり、またある時は『アニメソング四天王』のひとり、そしてまたある時は『アニメソング界の大王』そしてその正体は・・・

『ささきいさお』でございます~。

 

ささきのデビューは早く、それは彼が高校生の時に遡る。その当時の流行りのレコードをという理由でたまたま購入したエルビス・プレスリーが気に入り良く聴いていた。そしてある時にのど自慢番組に出場しプレスリーの『I need your love tonight』を歌ったことで注目され東洋企画(後のホリプロ)の即タレント契約となった。

驚くべき事にこの当時にささきが歌える曲は3曲しかなかった。

3曲だけでプロになっちゃうってどんだけ才能あるんですかね大王は!(笑)

 

初めは映画の端役などだったが、とんとん拍子にロカビリー歌手『和製プレスリー』としてデビューを果たす。

単なるプレスリー好きだった青年でたった3曲しか知らなかった程のささきだったので歌も完全に独学でまだまだ粗削りな部分もありコンサートなどでも歌唱にかなりのムラがあった。しかしそんな事は関係なしにロカビリーブームに乗って順調にファンも増え売れていき映画俳優やテレビドラマにも出演をした。

しかし20代後半あたりになると次第にロカビリーブームも下火になり一気に仕事が減ってしまう。自分の実力不足を痛感したささきは基礎からやり直すために劇団に入る。そして出演していたミュージカルで出会った音楽家の島田敬穂から一から発声の基礎を教えてもらえる機会を得る。これが運命の出会いだった。

ちなみに島田敬穂は、女優でもあり歌手、そして大阪芸大の教授である島田歌穂の父親だ。

 

発声をいちから改善したささきは仕事の幅を増やし洋画の吹き替えなどにもチャレンジした。そしてその内にアニメの声優もやってみないかという事で引き受けたのがあの『科学忍者隊ガッチャマン』のコンドルのジョー役である。そしてそれが縁でタツノコプロの新しいアニメの主題歌の仕事を得ることに成功する。そのアニメこそが『新蔵人間キャシャーン』である。

そしてその後は順調に『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』などの主題歌も歌うことになり再び脚光を浴びる事となる。かくして、ささきいさおはアニメソングでは不可欠な存在となったのである。

 

歌唱スタイル

 

デビュー当初はエルビス・プレスリーを模倣したロカビリースタイルで、しかも独学のため粗の目立った歌唱であったが、発声を改めてからはポップスで歌唱力を培った。またアニメソングは様々なジャンルの音楽が混在しているため歌唱スタイルもある程度は柔軟に変化し対応せざるおえなく、基本的には太くて力強い歌声で宇宙戦艦ヤマトのオープニングのように朗々と歌い上げたり、ゆったりとしたバラードなどは得意だが、アップテンポの曲は苦手とみえ若干リズムに苦労しているように見える。

 

委員会コメント

発声を鍛えなおした後からの声はとても太く、豊かで超低音から中高音まで響きが変わらずに出す事ができるようになっており、それはいまだに健在だ。これはささきの発声技術の高さを表しています。そして、その声量は加減をしなければ一緒に歌っている他の歌手の声をかき消してしまう程です。

ささきは175cmと当時の人間としては体も大きく、声帯も欧米人に近いのだと本人自ら述べている。

たしかにあの響く低音は日本人離れしている。ささきいさお、今なお衰えを知らない凄いボーカリストだ。